北海道屯田倶楽部

兵村は今...

 

北海道には、37ヶ所の屯田兵村 が設けられました。屯田兵とその家族の手で拓かれたマチでは、1世紀を経た現在でも、先人の労苦と業績をたたえるさまざまな取り組みが行われています。

(旧・兵村の最近の話題や行事などをお知らせください)

 2014年12月26日 屯田開拓とともに歩んだ寺田医院が閉院


 【士別】士別屯田兵が入植してから5年後の明治37(1904)年に市内大通東1の現在地に開業した寺田医院が、開拓期以来の住民の医療健康を支えてきた110年にも及ぶ長い歴史の幕を閉じました。福島県立福島病院の勤務医から士別に身を転じた寺田整・初代院長の後を継いだ貞子院長は、89歳の高齢になったため閉院を決めたそうです。開業当初は「天塩病院」の看板を下げ、昭和56年に寺田医院(内科・小児科)に改称し、貞子さんの夫で二代目院長の達夫さんは1年前に亡くなりました。

 2014年10月5日 「岩橋英遠と北の日本画家たち」絵画展


 【滝川】屯田兵2世として江部乙兵村に生まれた岩橋英遠はじめ札幌出身の片岡球子ら北海道ゆかりの画家の作品を集めた「院展を彩った6人の個性」展が、滝川市美術自然史館で約1か月間にわたって開催されました。日本画家の岩橋英遠は21歳で上京して研鑽を積み、兵村での生活で体得した独特の完成を基に雄大な自然を描いた作品を数多く残しました。北国の美しい四季を描いた「道産子追憶之巻」には、ふるさと江部乙の情景も題材に取り上げられています。

 2014年9月30日 屯田兵の兵器について学習


    【江別】江別ユネスコ協会主催による「ふるさと歴史遺産学習会」が野幌公民館で開かれ、北海道屯田倶楽部会員の江口憲人さんが、「屯田兵の装備した兵器」と題した講演を行いました。創設期に装備した兵器から見た屯田兵の軍事的役割や、小銃の変遷など、新たな調査結果も加えて解説し、約50人の参加者は熱心に聞き入っていました。地元に保存されている第三大隊本部の火薬庫に関連した質問もあり、屯田兵に対する関心の高さがうかがえました。

 2014年8月17日 屯田兵ゆかりの川舟みこし「名越丸」


 【士別】明治32(1899)年に士別入植した屯田兵の指揮官・名越源五郎中隊長の名前に由来する川舟みこし「第2名越(なごや)丸」が、第39回「士別天塩川まつり」のパレードで、が市民らに初めて公開されました。昭和51(1976)年の第1回天塩川まつりから使われていた初代「名越丸」が老朽化したため、約300万円かけて新造されたそうです。水神の竜の装飾や提灯などで飾り立てられ、屯田兵の開拓の様子を伝える写真や「開拓魂」の文字が眼を引いていました。

 2014年7月18日 カルチャーナイト講演


 

 【琴似】琴似屯田子孫会、琴似屯田歴史館建設期成会協賛のカルチャーナイトが琴似屯田資料室で行われ、北海道屯田倶楽部の中神哲二さんが「自転車旅行と歴史探索」と題し講演をしました。津軽藩士殉難や斗南藩転封の歴史を求めて実際に東北・下北の現地を訪ねて得た貴重な話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。

 2014年7月1日 開拓記念式で40人が献花


 【士別】明治32(1899年)に屯田兵の第1陣が入植した7月1日に合わせて毎年、士別市が主催している開拓記念式が、開拓記念公園で開かれ、子孫はじめ議会や行政、商工関係者ら約40人が、白菊を献花し開拓の労苦を偲びました。三連津者を代表して牧野勇司市長は「先人にならい、まちの発展に尽くします」と決意を述べました。

 2014年7月1日 250人が開村記念の歌合唱


 【野幌】明治18(1885)年に最初の鍬が降ろされた野幌の屯田兵村開村記念式典が、開村紀念碑前で行われ、子孫や行政関係者、それに江別第二小の4年生と江別第二中の2年生と吹奏楽部のメンバーを加えて約250人が参列しました。献花に続いて、「野幌屯田兵村開村記念の歌」を全員で合唱しました。

 2014年6月28日 屯田の歴史を学ぶ


 【新琴似】1887(明治20)年と翌年に合わせて220戸の屯田兵が入植した新琴似の歴史を学ぶ会が、新琴似Sタウンのクラブハウスで開かれ、北海道屯田倶楽部の河野民雄さんが講演しました。受講した約30人の多くは20年余り前のタウン建設時に移転入居したマンション住民で、屯田兵とともに発展した地域の歴史に興味深げに聞き入っていました。

 2014年6月28日 120年の節目 若者が宣誓


 【秩父別】明治28年(1895)の屯田兵入植から120年目の節目を祝う記念式典が、ファミリースポーツセンターで開かれ、町民ら約170人が出席しました。屯田兵の古里でもある香川県綾川町との姉妹町締結35周年式典も併せて行われました。秩父別の未来を担う若い世代を代表して、深川西高3年の斉藤竜太郎君と秩父別中3年の早川莉由さんが「屯田兵の開拓者魂を受け継いでいきます」と宣誓しました。

 2014年6月22日 山鼻兵村の開村記念式



【山鼻】明治9(1876)年に屯田兵240戸が入植した山鼻兵村の開村記念式が、札幌市中央区・山鼻公園の山鼻兵村開設碑の前で開かれました。一般財団法人山鼻記念碑保存資産(橋本雅友理事長)の主催で、神事に続いて子孫や地域住民らが祖先の労苦に感謝の気持ちを込めて玉串を捧げました。

 橋本理事長は「今日の発展は先人の労苦の賜物にほかなりません。誇るべき祖先の血を受け継いでいることを忘れず、開拓者精神を未来に伝えていきましょう」と挨拶しました。

 2014年6月4、11日 若林さんが講演


 【札幌】北海道屯田倶楽部常任理事の若林滋さん(北海道屯田兵制度研究会代表)が、 札幌市生涯学習総合センター「ちえりあ」(西区)で開かれた 札幌市民カレッジ「ちえりあ学習ボランティア企画講座」で、屯田兵による開拓と教育をテーマに講演しました。

 永年にわたって屯田兵の研究を重ねている若林さんは、初日は「屯田兵開拓の真相」2日目は「屯田学校に学ぶ」と題して講演し、開拓・警備の傍ら子弟の教育に熱心に取り組んだ屯田兵の姿を紹介しました。特に、屯田兵が率先して子弟の教育に当たった歴史は、現代においてさまざまな問題を抱える教育の真の在り方を考える上でも貴重なもので、約30人の市民受講生は熱心に聞き入っていました。

 2014年6月7日 和田兵村の石碑など見学


 【根室】根室市歴史と自然の資料館の主催による史跡めぐりが行われ、市民ら約20人が猪熊樹人学芸員の案内で和田屯田兵村の被服庫(北海道指定有形文化財)などの史跡を訪ねました。永山武四郎が題字を刻んだ明治25年建立の屯田兵記念碑に使われている石は、西浜町の海岸から運んだものという説明に、参加者は当時の苦労に思いを寄せていたようです。

 2014年6月1日 「たこ足」使い御田植祭


 【旭川】五穀豊穣を願う御田植祭(おたうえさい)が、屯田兵ゆかりの東旭川の水田で催され、地元の屯田兵家族が発明した「たこ足」と呼ばれる直播機を使った田植えが披露されました。儀式には子供たちも参加し、米どころ・旭川の歴史にも触れました。神事に合わせて、「屯田笑福おどりの会」のメンバーがお面姿でひょっとこ踊りを奉納し、2年目の音田植祭を盛り上げていました。

 2014年5月27日 122年目の開町記念式


 【当麻】1893(明治26)年)の屯田兵入植に始まった開町記念式が、屯田開拓公園開拓記念碑前で行われ、地元当麻中学校の生徒を含む約120人の地域住民らが先人の労苦と122年の歴史をしのびました。

 2014年5月27日 飛鳥山で開村記念式


 【江別】 1878(明治11)年から1886(明治19 )年までの間に計160戸が入植した江別屯田兵村の開村記念式典が、飛烏山公園の開村記念碑前で行われ、屯田兵の子孫ら約40人が参列しました。屯田兵3世の田村邦雄式典委員長が「先人の労苦や使命感・開拓者精神に感銘し、感謝します」と式辞を述べ、三好昇市長が「屯田兵の精神を受け継いで住民皆が力を合わせる協働のまちづくりを進めたい」と先人を範に地域の発展に力を尽くすことを誓いました。

 2014年5月25日 射的場跡にエンレイソウ


 【江部乙】滝川市江部乙町東13にある屯田兵射的場跡地に、オオバナエンレイソウの可憐な白い花が咲きました。近くには、跡地の地主で屯田兵三世の本所利和さんらの呼びかけで町内の農民画家・中屋千代子さんが描いた看板が設置され、これを目印に立ち寄る人々も、花群れに心を和ませていました。

   名も知らぬ 白き花ゆら つはものの

   夢を語りし 射的場の谷         (寺本忠孝・江部乙屯田兵三世)

 2014年5月15日 雨竜3地区で記念式


 【秩父別、深川】1895(明治28)年5月15日に、雨竜屯田兵の第1陣が秩父別、納内、一已の3地区に入植したのにちなみ、それぞれの地域住民や行政関係者らが秩父、大国、納内神社の記念碑前に集い、記念式典が開かれました。開村120年を迎えた秩父別町では6月28日に記念式も開かれるそうです。

 2014年5月5日 屯田碑前で鎮魂感謝の集い


 【江部乙】明治27(1894)年入植の江部乙屯田兵の子孫らによる江部乙屯田親交会は、江部乙神社境内の「屯田魂」碑の前で、「鎮魂と慰霊感謝の集い」を開催しました。平澤一義会長はじめ約20人が献花し、開拓者精神をこれからの時代にも生かしていくことを誓い合いました。江部乙屯田兵三世でもある北海道屯田倶楽部の寺本忠孝副会長が出席しました。

 2014年4月15日 山鼻の歴史伝える広報誌


 【山鼻】大正9(1920)年設立の一般財団法人山鼻記念碑保存資産(橋本雅友理事長)は、山鼻屯田兵の業績と地域の発展の歴史を再認識するとともに、広く知ってもらおうと広報誌「山鼻記念碑保存資産広報」の第2号を発行しました。2013年10月に発行した創刊号に次ぐもので、「屯田兵と山鼻」と題した特集の第1回が掲載されています。年2回発行で、屯田兵の子孫に当たる会員らに配布するほか、山鼻記念会館(札幌市中央区南14条西9丁目)の展示室でも閲覧できるそうです。


 2014年2月5日 野幌屯田兵の孫が講演


 【江別】野幌地区女性団体協議会の学習会が野幌公民館で開かれ、野幌屯田兵の子孫で江別市観光ボランティアガイドの荘司和子さんが「野幌のおいたち『知ってみたら…こんないいまち』」と題して講演しました。荘司さんの祖父が1886(明治19)年に山口県から入植し、同じ年に江別第二小学校の前身となる学校が開校したことや、公有財産を長く保持した歴史と町の発展などについて話しました。

 2014年1月9日 「旭川の歴史展」始まる


 【旭川】明治から昭和に至る旭川の開拓と発展の歴史を1年がかりで紹介する「旭川の歴史展」が、北鎮記念館で開幕しました。7回のテーマに分けての通年企画展で、第1回「明治前編」展では屯田兵の入植や囚人労働による道路建設の歴史をパネルなどで紹介しています。


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