北海道屯田倶楽部

兵村は今...

 

北海道には、37ヶ所の屯田兵村 が設けられました。屯田兵とその家族の手で拓かれたマチでは、1世紀を経た現在でも、先人の労苦と業績をたたえるさまざまな取り組みが行われています。

(旧・兵村の最近の話題や行事などをお知らせください)

 2013年12月8日 屯田太鼓保存会が記念公演


 【永山】旭川市の永山屯田太鼓保存会の設立30周年記念ライブが、旭川市公会堂で開かれました。「活(いきる)」をテーマに、北の大地に挑んだ屯田兵をイメージした「屯田」などのオリジナル曲を、小学生を含むメンバー35人が熱演しました。保存会は、永山地区の住民らの呼びかけによって設立され、市内外で公演活動を続けています。

 2013年10月10日 兵村ゆかりの地を探訪


 【野幌】江別市郷土資料館主催による「再発見・江別探訪~野幌兵村ゆかりの地めぐり」が行われました。市民ら30人が参加し、「歴史を伝える集い」の安藤信行さんらの案内で北海道指定の有形文化財・野幌屯田兵第二中隊本部や開村記念碑などを見学しました。

 9月21日には湯川公園内の野幌屯田兵屋で「屯田兵昔語り」と題した講演会が開かれ、江別屯田兵の4代目・古川英樹さんが、開拓当時の生活の様子や困難と闘った入植者らの開拓者精神について話されました。

 2013年9月28日 屯田兵の学習会


 【江別】江別ユネスコ協会主催による屯田兵の学習会が野幌公民館で開かれ、北海道屯田倶楽部理事の河野民雄さんが、「泥炭地に挑んだ江別・野幌兵村」と題した講演を行いました。屯田兵の公有財産の研究に取り組んでいる河野さんは、野幌では屯田兵の子孫や一般移民の知恵によって、全道で最後まで公有財産を保持し、地域発展の土台を築いた歴史を紹介しました。

 2013年7月19日 「トップバッターの試練」講演



 【琴似】市民が地域文化に触れる「琴似カルチャーナイト」講演会が、琴似屯田歴史資料館で開かれ、北海道屯田倶楽部会員でもある河野民雄さんが、「トップバッターの試練—琴似屯田」と題してさまざまな困難に立ち向かった琴似屯田兵の労苦と業績についてお話をされました。

 試行錯誤の象徴ともいえる兵屋の構造や配置、実験的な作物の栽培など、資料や写真を使った分かりやすい解説に、受講した市民は熱心に聞き入っていました。


 2013年7月10日 3地区合同の「拓魂祭」を開催


 【一已・納内・秩父別】明治28(1895)年とその翌年に屯田兵が入植した一已、納内、秩父別の各屯田会で構成する雨竜屯田会連絡協議会は、今年で44回目となる「拓魂祭」を深川市のあけぼのコミュニティセンターで開きました。あいにくの雨のため例年のように開拓記念像前での式典は、会場を移して行われましたが、子孫ら約70人が参列し、祭壇に玉串を捧げて先人の労苦をしのびました。花岡忠男会長は「屯田兵とその家族の開拓者精神を子供たちに伝えることが郷土の発展につながる」と挨拶しました。


 2013年7月1日 入植115年、開拓記念式で労苦偲ぶ


 【士別】明治32年(1899)年に屯田兵が入植してから115年目となる士別市の開拓記念式が、開拓記念公園で開かれ、地元関係者ら約40人が碑前に献花し往時の労苦をしのびました。牧野勇司市長は「先人の不屈の精神と揺るぎない努力に深く敬意を表します」と屯田兵らの業績をたたえました。


 2013年7月1日 児童生徒も参列し開村記念式



 【野幌】明治18年(1885)年に屯田兵の鍬がおろされた野幌屯田兵村の開村記念式が、開村紀念碑前で開かれ、地元小中学校の児童生徒とともに子孫や住民代表らが地域発展の礎を築いた屯田兵とその家族の功績をたたえて献花しました。

 木村弘式典委員長の式辞に続いて、来賓の三好昇江別市長が「屯田兵の足跡を範としてまちづくりを進めていきます」と誓いを新たにしました。子孫はじめ江別第二小、中学校の児童生徒代表らが菊の花を献じ、それぞれに開拓時代に思いをはせました。式典には、北海道屯田倶楽部の後藤良二会長と梶田博昭常任理事が出席しました。式典後、野幌公会堂で祝賀会が開かれました。


 2013年6月23日 財団101年目 開村碑前で記念式


 
【山鼻】明治9(1876)年に屯田兵240戸が入植した山鼻兵村の開村記念式が、札幌市中央区・山鼻公園の山鼻兵村開設碑の前で開かれました。大正9(1920)年設立の一般財団法人山鼻記念碑保存資産(橋本雅友理事長)の主催で、神事に続いて子孫らが祖先の労苦に感謝の気持ちを込めて碑前に玉串を捧げました。

 橋本理事長は「ことしは財団設立から101年目に当たります。あらためて屯田兵の開拓の歴史を学ぶとともに、祖先の偉業を後世に伝えていくのが私たち子孫らの務めです」と挨拶しました。

 同財団は、山鼻公園に近い山鼻記念館に収蔵する開拓資料の保存展示や開設碑の保存維持などの事業を進めています。

(参考:山鼻記念館資料室

 2013年6月15日 岩橋英遠セミナー開講


 【江部乙】江部乙屯田兵の二世で日本画家の岩橋英遠の生い立ちと絵心の真髄を学ぶセミナーが、滝川市美術自然史館で開講しました。岩橋ふるさと北辰振興会と滝川市教委の主催で、8月までの間に計5回開催の連続ゼミナーで、9月7日から開催される生誕110年展(10月20日まで)を前に、市民により深く知ってもらおうという趣旨で企画されました。初回は兵村に生まれた英遠の絵画との出会いから画家を目指した足跡をたどりました。


 2013年6月8日 屯田兵ゆかりのシコタンマツなど見


 【和田】根室市歴史と自然の資料館主催の史跡見学会が開かれ、猪熊樹人学芸員のガイドで市民ら約20人が、北海道指定の有形文化財・和田屯田兵村被服庫などを見学しました。和田尋常小学校として再利用された和田屯田兵村中隊本部跡では、屯田兵が植えたとされるシコタンマツを前に、参加者らは入植当時の様子に思いをはせていました。


 2013年5月25日 射的場跡に看板、訓練の様を再現


 【江部乙】滝川市江部乙町東13にある屯田兵射的場跡地に、跡地の地主で屯田兵三世の本所利和さんらの呼びかけで、当時の訓練の様子を描いた看板が設置されました。これまでは江部乙屯田親交会が昭和40(1965)年に建立した石碑があるだけでしたが、最近ではほとんど人目をひくことがないため、佐々木金治さんら周辺の住民と本所さんらが行動を起こし、町内の農民画家・中屋千代子さんが幅約3メートル、高さ約1メートルのペンキ画を描き上げました。

 江部乙屯田兵の入植は明治27(1894)年で、この前後に整備されたとみられる射的場は、幅約70メートル奥行き約230メートルの広さがあったとされています。


 2013年5月27日 郷土築いた屯田兵の功績を継承



 【江別】明治11(1878)年から19(1886)年までの間に計160戸の屯田兵が入植した江別屯田兵村の開村記念式典が、飛烏山公園の開村記念碑前で行われ、屯田兵の子孫ら約40人が出席しました。献花に先立って式典委員長で江別屯田兵遺族会の田村邦雄会長が「先人が築いた郷土・江別を子々孫々に継承することを誓います」とあいさつしました。式典には北海道屯田倶楽部の寺本忠孝副会長が参列しました。


 2013年5月17日 ことしも屯田菜園で種まき式


 【琴似】札幌市西区琴似2条5丁目にある琴似屯田兵村兵屋跡(国指定史跡)の菜園で「鍬入れ・種蒔式」が行われ、住民ら約40人が約150平方メートルの菜園にトウモロコシやジャガイモなどの苗や種を植えました。屯田兵の子孫や地域住民による屯田菜園実行委員会が平成元(1989)年から毎年実施している事業で、開拓の労苦と収穫の歓びを追体験しようというものです。


 2013年5月15日 ゆかりの神社で記念式


 【一已・納内】明治28(1895)年と翌29年に屯田兵400人が入植した一已兵村と、200人が入植した納内兵村の開拓の歴史と労苦をしのぶ記念式典が、それぞれゆかりの大国神社と納内神社の境内で行われました。

 【秩父別】また、400人が入植した秩父兵村ゆかりの秩父神社境内の開村記念碑前では、開町記念式が開かれ、屯田兵の子孫や神薮武町長らが玉串をささげ、先人の偉業を讃えるとともに、町の発展を誓いました。


 2013年5月10日 中学生も参加し開拓記念式


 【当麻】明治26(1893)年に400戸の屯田兵が入植した当麻町の開町記念式が、屯田開拓公園開拓記念碑前で行われ、当麻中学校の3年生を含む約150人が参列し、先人の労苦をしのびました。生徒代表の尾下智哉君が「先人の苦労があったからこそ今があることに感謝したいと思います」と挨拶しました。


 2013年5月4日 屯田親交会が「慰霊と感謝の集い」



 【江部乙】明治27(1894)入植の江部乙屯田兵の子孫らによる江部乙屯田親交会は、江部乙神社境内の「屯田魂」碑の前で、「慰霊と感謝の集い」を開催しました。平澤一義会長はじめ約20人が献花し、開拓の労苦と郷土発展の礎となった開拓者精神に思いを寄せるとともに、その不屈の魂をこれからの時代にも生かしていくことを誓い合いました。江部乙屯田兵三世でもある北海道屯田倶楽部の寺本忠孝副会長が出席しました。


 2013年4月16日 開拓の歴史しのぶスタンプラリー


 【太田】太田屯田開拓記念館は、厚岸町の海事記念館、郷土館と連携して、3館すべてを見学して回った人に景品をプレゼントするスタンプラリーを開始しました。冬季閉館となる11月15日までの特別企画で、明治23(1890)年に太田兵村に入植した屯田兵の心の支えになったとされるアカマツを使ったキーホルダーなどの手作りの景品が用意されています。


 2013年2月11日 ふるさと巡る旅報告会


 【琴似】琴似屯田兵ゆかりの地である東北4県(青森、秋田、岩手、宮城)を巡る旅を行った琴似屯田兵子孫会は、札幌市西区内のホテルで報告会を開き、ビデオ映像やスライドを使った訪問先の様子やエピソードを紹介しました。

 琴似兵村には、宮城県の亘理、旧会津藩士の移住先である下北半島の斗南、山形県の庄内をはじめ、東北6県を中心に240名の屯田兵が入植しました。平成24年9月18日から4日間の日程で実施された「“みちのく”を巡る旅」には、子孫会の会員14人が参加し、祖父母や曾祖父母の故郷を尋ねる旅とあって感慨もひとしおだったようです。

 ビデオ上映に続いて報告を兼ねた勉強会が開かれ、琴似子孫会事務局長の永峰貴さん(北海道屯田倶楽部会員)が、史実に基づいた臨場感溢れる話とともに、元盛岡藩士の子孫に当たる吉田益子さんは、先祖のお墓に蒔くために盛岡城の土をビニール袋に詰めて持ち帰ったという、参加者全員の気持ちを象徴するようなエピソードも披露しました。

 懇親会では、小泉武義会長が「やろうという思いと、それを推進する実行力、そして、参加された皆さんの応援があって為すことができた、かけがえのない旅でした」と挨拶し、「“みちのく”を巡る旅」第2弾を計画中であることも明らかにしました。


 2013年2月11日 屯田兵が伝えた獅子舞が里帰り


 【秩父別】香川県から入植した屯田兵が伝えたとされる秩父別町指定の無形文化財「ちくし神楽獅子舞」の保存会は、発祥の地と見られる観音寺市田野々地区を訪ね、地元で保存活動を続けている住民らと交流を深めました。

 「ちくし神楽獅子舞」は、大太鼓の響きに合わせて獅子が勇壮に舞う伝統芸能で、明治41(1908)年ころから秩父神社の例祭などで演じられてきました。同28、29(1896)年に秩父別に入植した屯田兵が伝え、讃岐の「あばれ獅子」の流れを汲むとされながら、詳しい起源はよく分かりませんでした。

 昭和48(1973)年から保存会が伝承活動を続け、最近になって観音寺市田野々地区の獅子舞のビデオ映像を見た会員が、「ちくし神楽獅子舞」にそっくりなことに気付きました。実際に現地を訪ねて獅子舞を見たところ、獅子の舞方や太鼓のリズムなど酷似していたことから、「ちくし神楽獅子舞」の本家と確信したそうです。

 訪問団は、保存会のメンバーを中心に小中学生15人を含む33人で、田野々地区の広場でそれぞれの獅子舞を披露し合いました。「ちくし神楽獅子舞」を初めて見た地元の人々も、二つの獅子舞がよく似ていることに驚いていたそうです。


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