北海道屯田倶楽部
兵村は今...
北海道には、37ヶ所の屯田兵村 が設けられました。屯田兵とその家族の手で拓かれたマチでは、1世紀を経た現在でも、先人の労苦と業績をたたえるさまざまな取り組みが行われています。
(旧・兵村の最近の話題や行事などをお知らせください)
2012年の出来事
10月27日 開拓記念碑に参拝
【相内】北見市相内の住民や屯田兵の子孫らによる相内屯田会(田中慶会長)が主催する「相内開拓記念碑祭」が、相内神社で開かれました。会員ら約40人は、玉串をささげて先人の労苦に感謝した後、神社近くの公園にある開拓記念碑を参拝しました。相内兵村には、明治30(1897)年と翌年に計199戸が入植しました。
10月27日 開拓期の生活を体験
【湧別】明治30(1897)年と翌年に屯田兵が入植した湧別町の屯田歴史博物館「ふるさと館JRY」で、構内に再現した屯田兵屋に町内の児童15人が泊まり込み、開拓者たちの生活ぶりを体験しました。夜はいろりを囲みながら中島一之学芸員から、当時の暮らしについて話を聞き、朝は早起きして薪ストーブを使って炊いた麦とキビの雑穀米を食べました。
9月30日 町民が兵屋など見学
【厚岸】町と観光協会の主催による歴史を学ぶツアーが開かれ、町民23人が参加しました。太田屯田開拓記念館や太田屯田兵屋では、明治23(1890)年に入植した屯田兵による開拓の歴史に触れ、当時の労苦に思いを寄せました。このほか、開拓者らの心の支えとなった国指定重要文化財・正行寺の本堂などを見学しました。
9月2日 屯田ふるさとまつり
【湧別】第32回目となる湧別町の「屯田ふるさとまつり」が、かみゆうべつチューリップ公園で開かれ、屯田兵の正装をした町民による隊列行進や伝統の大綱引き大会などがにぎやかに催されました。大綱引き大会は、第四大隊の大演習で各中隊の名誉をかけて競われた綱引き競技に由来し、町内2チームに分かれて全長200メートルの大綱を引き合いました。
9月1日 開村祭で労苦しのぶ
【剣淵】明治32(1899年)に屯田兵337戸が入植して開拓が始まった剣淵町の兵村碑前で、町などの主催による開村祭記念式典が行われ、屯田兵の子孫や地域住民ら約70人が、先人の労苦をしのび、地域の発展の礎を築いた功績に感謝しました。近くの町民センターで開かれた表彰記念式典では、永住功労者らの表彰も行われました。
8月14日 開村碑前で発展誓う
【東旭川】旭川屯田会は、明治25(1892)年に東旭川地区に入植した屯田兵の功績を讃えて、開村記念碑前で慰霊祭を開きました。子孫はじめ住民ら約40人が出席して黙とうをささげ、鈴木功一会長が「開拓精神を受け継ぎ、今後も郷土の発展に努めたい」と挨拶しました。
8月13日 古老座談会をCDに収録
【和田】和田屯田歴史保存会(中村英夫会長)は、昭和30(1955)年に録音された屯田兵の座談会の内容をCDに収録し、道指定有形文化財「和田屯田記念館」の一般開放に併せて、館内に展示しました。座談会に登場するのは、明治19(1886)年に石川県から東和田兵村に入った能瀬文次郎さんと、同22(18899)年に同じ石川県から西和田兵村に入った鈴見乙次郎さん(いずれも故人)で、入植当時の兵村の様子や開拓の労苦を知る上で貴重な証言史料です。 録音の一部
7月29日 あんどん流し
【永山】屯田兵の労苦をしのぶ「永山屯田まつり」恒例の「屯山あんどん流し」が旭川市永山地区で催され、22台の山車が街を練り歩きました。「弘前ねぷた」にならった武者絵やアニメ風に描かれたあんどんに灯がともされ、九尺太鼓が勇壮に打ち鳴らされると、まつりムードは大きく盛り上がりました。
7月1日 不屈の精神 受け継ぐ
【士別】明治32(1899)年に屯田兵の第1陣が士別入りした日を記念する士別市開拓記念式が、住民ら約40人が出席して兵村開拓記念碑前で開かれました。式辞の中で牧野勇司市長は「不屈の精神で築いた故郷を今後も益々発展させていくことを誓います」と挨拶しました。
7月1日 若い世代も参加
【野幌】明治18年(1885)年の入植から127年目となる野幌屯田兵村の開村記念式が、記念碑前で開かれ、集まった子孫や地元小中学校の児童生徒らが野幌地区発展の基礎を築いた屯田兵の偉業をたたえて献花しました。アトラクションとして第二中学校吹奏楽部によるブラスバンド演奏が披露され、若い世代に開拓魂が引き継がれていくことに期待が寄せられました。式典には北海道屯田倶楽部の後藤良二会長が出席しました。
5月27日 江別入村から134年
5月17日 生徒らが桜を植樹
【江部乙】屯田兵の2代目として江部乙村(滝川市)に生まれ、文化勲章を受章した日本画家・岩橋英遠(1903~1999年)さんの遺志を継いで桜並木を復活させようと、江部乙中学校の生徒らが学校正面の学習園にエゾヤマザクラの苗木40本を植樹しました。
21歳まで故郷・江部乙に暮らした岩橋画伯は、桜をこよなく愛し、兵村を満開の桜で包んだ大作も残しています。この情景を懐かしみ、昭和61(1986)年、桜並木の復活を提唱し、事業資金として浄財を滝川市に寄付しました。画伯の死去もあって復活事業は一時停滞しましたが、市民有志らによる「岩橋ふるさと北辰振興会」(早弓弘行会長)が中心となって事業の推進を呼びかけ、平成20(2008)年には「桜サポーター制度」による並木造成事業がスタートしました。
この日植樹した苗木は、当時の江部乙中生が種を蒔き、振興会が育ててきたもので、高さは1.5メートルにもなっていました。1年生33人と地域住民、同会の会員によって一本一本丁寧に植え込まれ、園内にはリスなどの小動物の通り道となる丸太の橋も作られました。
5月15日 神社で開村記念式
【秩父別】明治28(1895)年に入植した屯田兵の開拓の労苦をしのぶ秩父別町の開町記念式典が、秩父神社境内の開村記念碑前で開かれ、町民ら約60人が出席しました。
【深川】深川市の発展の基盤を築いた屯田兵の労苦に感謝し、納内町開拓屯田会の開拓記念式が納内神社境内で、また、一已屯田会の開拓記念式が大国神社境内で、それぞれ行われました。
屯田兵のふるさと情報
第56号
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屯田兵名簿
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