北海道屯田倶楽部
屯田兵村の姿:滝川
太田兵村と同じく士族授産を目的とした最後の兵村となった滝川には、屯田兵入植前に奈良県十津川の災害難民が一時兵屋に仮住まいし、春早々に新十津川へ移住していった。この中から90数名が改めて屯田兵に応募した。
3ヶ月間の生兵教育はどの兵村でも猛訓練だったし、作業時間も決まっていた。開拓・営農のすべてが軍隊式で、それは家族たりとも同様であった。そうした激しい訓練、重労働に耐え、開拓に力をそそいだのも将来、自らの土地になるという希望があったからであろう。
幸いにして滝川兵村は気候、風土にも恵まれ、かつての開拓地のすべては青々とした水田になっているが、この地にとどまった屯田兵は僅かでしかない。
写真は、日露戦争から帰還した際の記念に撮影されたもの。
南滝川兵村
北滝川兵村
南滝川兵村
北滝川兵村
1911/12/03
基本データ
入植年 明治22(1889)年
同23(1890)年
入植地 滝川市
出身地 九州中心に7県
入植戸数 440戸
第1大隊
第2大隊
騎兵・砲兵・工兵隊
第3大隊
第4大隊
十津川難民も合流 農業基盤築く