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2013年8月17日 (土) 10:53時点における最新版

目次

[編集] プロフィール =

下地 長九郎 (西秩父 明治28年5月入地 香川県出身 兵屋番号351番)

[編集] 出典元

 『秩父別町史』(1964年・昭和39年)

[編集] 要旨

17歳で渡道、着の身着のままで伐採

[編集] 証言内容

私は十七歳で来ました。十七といえば今時はまだ子供ですがね、戸主ですよ。父は四十余歳の血気盛りでした。船中は約一週間、船酔いで閉口しましたよ。ある日突然甲板へ呼び出され、兵屋と給与地の抽籤をしましたが、家族の一生の身定めというわけですね。兵屋に入りましたが四十日ばかりも荷物が着きません。しかし雪もだんだん融けるし、猶予が出来ませんので内地から着て来たただ一枚の着物で笹刈りや伐木をやりましたよ。その姿有様を今もありありと思い出します。この頃物資が不足だとか配給が窮屈だとかいっても、私たちが来た時のことを思えば全く勿態ないことですよ。

 

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