小屋組

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屯田兵屋

小屋組とは、建物の屋根を支えるための骨組み構造を指す。和小屋と洋小屋に大別される。和小屋は、屋根の荷重を水平な梁で支える構造で、屋根の形状や大きさに柔軟に対応できる特徴を持つ。洋小屋は、三角形に組んだトラスによって屋根の荷重を分散して受ける構造で、比較的規模の大きい木造建築に用いられることが多い。

屯田兵屋の小屋組は、大きく3つの形式に分類される(右の図解参照)。最も多く見られるのは、梁が一本の和小屋構造(「和式・一重梁」)で、梁が二本の和小屋構造(「和式・二重梁」)のものとしては滝川兵村の兵屋が知られている。洋小屋形式のものとしては、琴似兵村の保存兵屋(札幌市西区の琴似神社境内)において、中央の束柱(キングポスト=真束)を軸としたトラス構造が採用されている。トラス構造は、明治期の洋風建築に多用されるが、小住宅に採用した例としては、琴似兵村(明治8年開村)の兵屋が先駆け的な存在ともされる(1959年・北海道大学工学部研究報告)。

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