琴似屯田兵屋
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琴似神社(札幌市西区琴似1条7丁目)の境内に復元保存されている屯田兵屋は、最も早い時期の兵屋の形態を残すものとして北海道より有形文化財に指定され、他の兵村の保存兵屋と比べて相違点が多いことが特徴とされてきた。特に際立っているのは、兵屋の標準型である「四畳半と六畳間」という畳座敷の間取りが琴似では「四畳半と八畳間」となっている点で、昭和39(1964)年の北海道教育委員会の調査から「定説を訂正する新発見」とされた。これ以来「琴似は八畳間」が定説として一般に知られるようになった。
しかし、北海道屯田倶楽部の検証班による現地調査と文献調査などから、八畳間は後代の改造によるもので、明治8(1875)年の入植時には六畳間であったことが明らかになった。