北海道屯田倶楽部
屯田兵村の姿:秩父
雨竜川に抱かれた秩父別(ちっぷべつ)町は、今や全道屈指の米産地となっている。入植当時、屯田兵の開拓にかけた情熱が今日の美田広がる町並みを築きあげたといっていいだろう。
1年目に入植した屯田家族が現地に到着したとき中隊の幹部は日清戦争後のため出動していた。訓練や開拓が開始されたのは入植後2ヶ月余を経てからであった。
隙間だらけの兵屋の中で僅かながら収穫した麦や雑穀の飯を食べながら人々は故郷を思い、また明日の希望を語り合ったのであろう。
当時の中隊の中枢機関が置かれていた東秩父兵村は現在も町の中心部となっている。
東秩父兵村
西秩父兵村
東秩父兵村
西秩父兵村
1905/12/03
基本データ
入植年 明治28(1895)年
同29(1896)年
入植地 秩父別町
出身地 全国から24道県
入植戸数 400戸
第1大隊
第2大隊
騎兵・砲兵・工兵隊
第3大隊
第4大隊
日清戦争の最中入植 今は屈指の米どころ