郷里から遠く離れた地での屯田兵による開拓事業は、過酷な自然との戦いでもあり、暮らしの中で宗教や信仰は、現在よりも重要な意味を持っていた。兵村にはごく早い時期に神社や寺院が建てられ、毎年繰り返される例祭は、入植者たちの数少ない楽しみの1つでもあった。