太田屯田の桑並木

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太田屯田の桑並木は、太田5の通りに所在し、牧草地の境界付近約150mにわたって植えられている高さ約8m、幹周60㎝くらいのヤマグワの並木である。

明治23年に屯田兵として太田村に入植して、3年間の現役を終えた福井県出身の桃井新氏が、生活を営むために自生していたヤマグワの葉をえさにして蚕を飼い、まゆから絹糸を作る養蚕を始めた。

一時は、1,200本以上の桑を植えていた家が20戸以上あったが、原始林の開墾などの影響で、霧が発生する日が多くなり、日照不足で育たなくなった。そして次第に養蚕から手を引く人が増えて、不要となった木は伐採されてしまった。

その中でも今日まで残っているこの並木は、非常に貴重であることから、屯田兵たちの苦労と開墾魂を伝える重要な資料として、昭和42年10月1日に厚岸町の天然記念物に指定されている。


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