北海道屯田倶楽部
研究リポート
自分の先祖を探ることは、身近に歴史を”推理”する楽しみがあって、つまらない趣味をもつよりも、ずっと有意義だと思うのだが、いかがであろうか。この際是非とも多くの方々、、特に屯田兵子孫には、この機会にお勧めしたいと思うのである。
現在から過去を調べる
では、自分の先祖を調べるには、まず自分の両親のこと、更に親族のことを気長に調査していくことから始めなければならない。これを飛び越えて先祖を調べることは、無謀であるという外はない。早く自分の先祖を知ろうとして、近い時代のことを抜きにし、昔のことばかり調べたがるのは大きな間違いである。なによりも自分自身から発して、次第次第に、一歩一歩、現在から過去にさかのぼっていくことが必要である。
そのためには是非とも自分を中心とした親族図を作成しなければならない。そこで、こうした親族図を作る手掛として、ここに「箋註倭名類抄」刈谷液斎(江戸時代後期)の古代の親族図と、現在の民法親族図を掲載しておく。(図①②)
では親族図とは何か?親族図とは血統或は婚姻(養子縁組を含む)によって結合した自分の関係者のことで、親族、親戚、親類、一家、一族、同族、一門とも、親族と称せられる。
この親族を大別すると、内戚・内親とも男党ともいわれ、男系の血縁者、いわゆる父党・夫党を指すものと、外戚・女党と称し、女系統の血縁者、いわゆる母党・妻党を指すものとに分かれる。
次に、親族には、本親と傍親との区別がある。本親とは父子の関係の延長をいい、高祖父、曾祖父、祖父、父、子、孫、曽孫、玄孫などであり、又、傍親とは兄弟関係のもの及びその子孫をいい、父の兄弟・祖父の兄弟とその子孫などである。つまり叔父、叔母、甥、姪などが傍親に当たる。家系からいうと、この本親、傍親、直系か傍系かの分かれ目になり、本家・分家の関係が生じるのである。
屯田兵のルーツ探索法
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