北海道屯田倶楽部
屯田兵村の姿:江別
江別には道内で唯一カ所、米国人の設計による兵屋や篠津にはロシア式の暖炉がある兵屋(写真)が建設されたが、現存はしていない。またエドウィン・ダンの進言で湿潤除去のための土地改良を瓦筒によって行うなど本道の暗渠排水事業の先駆けともなった先進的兵村である。
古くから。石狩川に汽船が遡り交通の要衝として重要な位置を占めるようになったが二度にわたる大火で入植者は次々と離れ、その後製紙の町として発展。また養蚕特志兵村として本道における養蚕試験場の役割をはたし篠津も、今は美田を誇る豊かな農業地帯となっている。
かつて製紙工場で栄えた江別は、現在、隣兵村の野幌とともに新しい札幌市のベッドタウンとして発展を続けている。
江別兵村
1922/12/03
基本データ
入植年 明治11(1878)年
同14、17、18年
入植地 江別市
出身地 東北、九州中心に
14道県
入植戸数 220戸
第1大隊
第2大隊
騎兵・砲兵・工兵隊
第3大隊
第4大隊
暗渠排水の先駆け 養蚕にも力注ぐ